1T204
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2023. 8.20 Ver. 1. 1 形式番号の由来追記
2021. 6.21 Ver. 1. 0 公開初版

1 はじめに
 SONY製白黒TVに使用されていた1T204というダイオードがあります。このダイオードに関する情報はインターネット上にはほとんどありません。また、あっても一部の情報は誤っています。そこで、手持ちの情報をまとめてみました。といっても、このダイオードに関する情報はほとんどありません。
 このダイオードは、2SC41シリーズとして生産したトランジスタのうち、トランジスタとしての規格に達しないものを、12インチ白黒テレビ水平偏向回路のダンパーダイオードとして使用することとし、1T204と命名したようです。
命名方法は、元になったトランジスタの形式番号2SC41の追番号部分100位の0(100位の数字が無いので0)と10位の4を1T2の後に順に並べたものです。
 NPNトランジスタのコレクタをカソード、ベースをアノード、エミッタを無接続として使用しています。したがって、TO-3ケースの電極各端子はNPNトランジスタとしての挙動を示します。実際にトランジスタとして動作させ、hFEを実測したところ、15程度でした。ダンパーダイオードは15.75kHzで動作しますので、ある程度の高速応答が必要であり、通常の整流用ダイオードが使えないので、整流用ダイオードよりも高速なトランジスタ(ただし、トランジスタとしては多分規格落ち)がちょうどよかったのかもしれません。しかし、ダンパーダイオードとして使用する場合、ケース(トランジスタとして使用する場合のコレクタ)がカソードとなり、高電圧が印加されるので実装上は使いにくいです。このため、大量使用されることなく終わったようです。


2 1T204の定格
形式番号
Type-suffix
(P/N)
社名
Manufacturer
構造
material
and
structure
最大定格(Ta=25℃)
maximum ratings
外形
Package
No.
特記事項
Where to use/Coment
VRM(V) IO(A)
1T204
8-710-020-46
SONY Si.EMe 200 2 TO-3
102
TV-120U(D802:damper diode)
最大定格は推定です。VRMは、1T204使用のテレビ受像機で最大電圧が177.5(V)であることと2SC41シリーズでこの値を超えるVCBOの値は200(V)までであることから200(V)と推定しました。
IO(A)は、1T204の代替ダイオードの定格が2(A)であることから2(A)と推定しました。

3 外形
1T2042SC41シリーズと同様のパッケージです。 ケース(トランジスタのコレクタ相当)がカソード、下のリード線
(トランジスタのベース相当)がアノードです。

casing:cathode  lower lead:anode

4 おわりに

 今となっては、かなり珍しいものとなってしまいました。

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